楽器でコード進行に沿って華麗なアドリブ・ソロを繰り広げるジャズ。
伴奏が入らなくてもコード進行と曲の輪郭が感じ取れるのがジャズ演奏の基本であるビ・バップというスタイルですが、これに魅せられると自分でもやりたくなるものです。
しかし、それなりに歌心あるフレーズを紡ぎつつ、音を外さず演奏を続けるのは大変難しいですよね。
この記事では、ジャズのプレイヤーたちはアドリブでのソロやメロディー演奏、はたまたバッキングの方法をどうやって学んでいるのかということを、私の体験を交えて話したいと思います。
ここでは細かい理論的な話はしませんが、初めての状態からどのようにインプロビゼーション(即興演奏)を学習していくかということをまとめます。
これからジャズを演奏したい、または学習中だが効率的に学べているか迷っている初心者の方の参考になればと思います。
自由にアドリブが弾けるようになるために必要なこと
ではアドリブを演奏するためには何が必要でしょうか?
- コードトーンを把握する
- テンション・ノートを把握する
- スケールを把握する
- 代理コードを使用したときの、使用する代理コードの上記すべてを把握する
自由にたいていの曲でソロやバッキングがそこそこいい感じに弾けるようになるためには、大まかに言ってこれらが必要ですね。
下にいくほど難しくなってくるので、数か月、年単位の鍛錬が必要になってきます。
日々練習していても手ごたえが感じられないときや、ちょっと弾けるようになってジャムセッションに参加したがミスをしてしまって落ち込んだり、というときは当然あります。
しかし続けてさえいれば、いつの間にか以前よりいい感じに弾いていられる瞬間が増えてくるのを実感するときが来ます。
フレーズコピーも大事
説明を始める前に、忘れないうちにお伝えしておきたいことがあります。
これから述べる基本的な事柄ももちろん大事なのですが、使える音が分かったらすぐにかっこいいフレーズが弾ける、なんていうことはないです。
コードトーンがどうのとか、使えるスケールがどうのとかいうことは考えさせられる割にすぐ実践に結び付きにくいという難点があります。
これらの学習をしつつ、好きなミュージシャンが弾いているフレーズを1,2小節コピーして弾いてみる、または気に入った教則本に書いてあるかっこいいフレーズをコピーして弾く、というのは手っ取り早くジャズを弾いている感覚を楽しめるので、おすすめです。
後で、かっこいいフレーズが満載の教則本もご紹介したいと思います。
最初はその曲のその部分でしか使えないかもしれませんが、慣れてくるとちょこっと変形させて他の部分で、または他の曲の中でつかえたりできるようになってきます。
自分はかっこいいフレーズを弾いているんだ、という楽しみがないと続かないですからね。
これは重要だと思います。
コードトーンを把握する
では、コードトーンとは何でしょうか?
上手い人が単音でアドリブ・ソロを弾いたときは、コードを弾いていなくても曲のどの部分を弾いているか、コード進行の中のどの部分を弾いているか、というのがわかります。
これはなぜでしょうか?
たとえコードを一回も弾いていなくても、単音でコードトーンを要所要所に入れているからですね。
コードを弾かなくてもコード進行を感じさせるフレーズをコード感のあるフレーズと言いますが、たとえば下記のコード進行の場合、
| C | A7 | Dm7 | G7 |
1小節目のCの部分ではCのコードトーンを中心に弾いて、A7の部分ではA7のコードトーンを中心に弾くことになります。
最初のCを例にとると、このように三和音の指定だけの場合ジャズではたいてい最低もう一つは音を追加します。C6(Cシックス)またはC△7(CMaj7、Cメジャーセブン)などを弾くのが一般的でしょう。
楽譜にすると下のようになります。

下から見ていくとド、ミ、ソ、シという構成音で成り立っています。
コードトーンを中心に弾く、というのはこれら4つのどれかの音を要所において音をつなげていくというイメージです。
先程のコード進行例を全部譜面にするとこのような構成音です。

次回は「テンション・ノートを把握する」について説明したいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。


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