サイゼリヤがマレーシア進出―東南アジア戦略、そしてハラル対応は?

Saizerya 文化

イタリアンレストランチェーンの サイゼリヤ が、マレーシア市場へ進出する方針を示しました。
マレーシアでついにサイゼリヤ!?
日本国内では低価格イタリアンとして人気のサイゼリヤは、東南アジアでも着実に店舗網を広げています。

今回は、

  • マレーシア進出の背景
  • これまでの海外展開国
  • マレーシアでハラル対応はするのか?
  • 都市型出店の可能性

などについて考えていこうと思います。

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サイゼリヤのマレーシア進出計画とは?

報道によると、サイゼリヤは東南アジアでの事業拡大の一環としてマレーシアへの出店を計画しています。

同社はすでにアジアで一定の成功を収めており、特に中華圏での存在感が大きくなっています。東南アジアは人口増加・中間層拡大などで、外食産業にとっても成長が見込める地域です。

マレーシアはその中でも、

  • 一人当たりGDPが比較的高い
  • ショッピングモール文化が定着している
  • 外食比率が高い

という特徴を持ち、日系飲食チェーンにとって魅力的な市場といえます。

サイゼリヤはどの国に進出している?

マレーシアでサイゼリヤが食べられる、となりそうですが、では他にはすでにどの国に存在しているのでしょうか?
サイゼリヤはこれまでにも、日本以外の複数国へ展開しています。

主な海外展開国

  • 中国
  • 香港
  • 台湾
  • シンガポール
  • ベトナム
  • タイ

特に中国本土では数百店舗規模に拡大しており、海外事業の柱になっています。
香港や台湾でも一定のブランド認知があり、「安くて安定したイタリアン」というポジションを築いています。

東南アジアではシンガポール、ベトナム、タイに展開済みであることから、次にマレーシアを攻めるのは必然の戦略と言えるでしょう。
駿河・遠江・三河の太守、今川義元が上洛の軍をすすめるにあたって、尾張の織田家から侵略していこうというくらい、自然な動きですね。

マレーシアで重要、「ハラル対応」はどうなる?

マレーシア市場を語るうえで避けて通れないのが「ハラル問題」です。

マレーシアは人口の約6割がマレー系イスラム教徒であり、ハラル認証は大きな意味を持ちます。

※ハラル(Halal)とは?


大雑把に言うと、イスラム教における食べ物に関するルールです。
アラビア語で「許されている」という意味で、対立する言葉は「ノンハラル」(Non-Halal)と言ったりします。
動物の肉に関しては牛肉や鶏肉は食べてよいのですが、自然な状態で育ったものを血を抜いて解体したものでなければならず、それ以外の肉は食べられません。
つまり、イスラム教徒の人が食事するハラルのレストランではハラルの様式にのっとった肉しか提供できません。
動物性のものでも、卵や牛乳、ヨーグルト、バターなどの乳製品は食べても良いです。
アルコール飲料は禁止で、アルコールを使用したり含まれている料理もハラルではありません。
(醤油やみりんもだめということ)

しかし、サイゼリヤはハラル対応しない可能性が高い?

その理由は以下の通りです。

① 既存メニューとの相性

サイゼリヤの看板商品には、

  • ポークを使ったメニュー
  • ワインを含むアルコール提供

があります。

ハラル認証を取得する場合、

  • アルコール提供の制限
  • 豚肉の完全排除
  • 調理工程の厳格分離

が必要になります。

これは現在のビジネスモデルと大きく異なります。

私たちはサイゼリヤで何がうれしいのかっていうと、ポークを使ったメニューや安価なワインを楽しめるからで、もしそれがなかったら行かないかもしれないですよね?


② 他国展開でもハラル化していない

シンガポールなどイスラム教徒が一定数いる国でも(中華系の人が大半なので割合は少ないですが)、サイゼリヤはハラル全面対応をしていません。

つまり、同社は

「全方位型」ではなく「ターゲット層を絞る」戦略

を取る傾向があります。


③ 都心立地なら非マレー層で十分成立する可能性

マレーシアは多民族国家です。

  • 中華系
  • インド系
  • 欧米系駐在員
  • その他、母国を離れて働くミャンマー人、フィリピン人、ネパール人、日本人、韓国人・・・などなど
  • 外国からの観光客

が多い都市部では、非ハラル業態でも十分な需要があります。
(都心ではバーやパブが乱立しているエリアもあり、欧米人で賑わっています)

特にクアラルンプール中心部や大型モールでは、

「安くて入りやすい日系チェーン」

というポジションで勝負できる可能性があります。

※首都クアラルンプールはあちこちにショッピングモールがあり、ほとんどのところで最低1軒は日本料理、または日系のレストランがあったように思います。


価格戦略は通用するのか?

サイゼリヤ最大の武器は“圧倒的な低価格”。

しかし東南アジアでは、

  • 原材料コスト
  • 為替変動
  • 人件費上昇

といった課題もあります。

特に近年の円安局面では、日本本社にとって海外売上は追い風になる一方、現地での価格設定は慎重に行う必要があります。


マレーシア進出のカギは狙う立地と客層

もしサイゼリヤが

  • ハラル非対応
  • 都心型ショッピングモール出店
  • 中華系・インド系・外国人ターゲット

という戦略を取れば、成功は見込めるでしょう。

逆に、マレー系ファミリー層を本格的に狙うのであれば、ビジネスモデルの大幅変更が必要になります。

同社がどちらを選ぶのかは、今後の出店形態を見ることで明らかになりそうです。
おそらく非ハラルで都心のショッピングモールかショッピングロットの一画を攻めるのではないでしょうか?

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まとめ

サイゼリヤのマレーシア進出は、

  • 東南アジア強化の一環
  • ハラル対応の有無が最大の焦点
  • 都市部限定戦略なら十分勝機あり

という構図です。

今後の正式発表や1号店の出店により、それらの戦略が明らかになるでしょう。

それはそうと、台湾、ベトナム、シンガポール、マレーシア・・・それぞれのサイゼリヤに行ってみたい!

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