JICAアフリカ・ホームタウンとは、国際交流事業?移民受け入れの可能性は?

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TICAD9(第9回アフリカ開発会議)で発表されたアフリカ・ホームタウン構想についてSNSなどで炎上しているようです。

ホームタウン構想はとりやめる方向とのことですが、ここでは目先の出来事だけではなく将来的にどんな可能性があるか、それにどうやって対応していくかを考えてみます。

TICAD – Tokyo International Conference on African Development(アフリカ開発会議)の略で、1993年以来、日本政府が主導して開催しています。
第9回目であるTICAD 9は2025年(令和7年)8月20日から22日にかけて横浜で開催されました。

アフリカ・ホームタウン構想についてのSNS炎上の背景

一つの発端となったのはナイジェリア政府が、8月22日付のプレスリリースで、千葉県木更津市への移住を奨励するためナイジェリア人に「特別なビザ」が発給されると発表したことにあります。
つまり、ビザの入国要件でを緩和して労働者を受け入れることは、実質上移民受け入れ政策ととられたから炎上したわけですね。

特別なビザ支給に関しては誤情報ということで撤回されましたが、このような情報が出回ったということは事実なので、それにはどのような背景があるのでしょうか?

TICAD 9でJICA(国際協力機構)は、愛媛県今治市をモザンビーク共和国、千葉県木更津市をナイジェリア連邦共和国、新潟県三条市をガーナ共和国、山形県長井市をタンザニア連合共和国のホームタウンとする旨を発表したそうです。

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「ホームタウン」というのは、これまでの事業で培ったアフリカ各国と日本の地方自治体の交流を強化する取り組みのことだそうですが、国際交流のことをなぜ故郷などを意味する「ホームタウン」と呼ぶのか、言葉の選定の意図がわかりにくいのは確かかと思います。
「コーポレーション」とか「コラボレーション」などであったら、前述のナイジェリア大統領府発デマ情報には至らなかったかもしれませんね。

インターネット上の人々の反応を見ても、「すでに実質的に移民政策ははじまっている」という声が多く、「国は移民政策という響きが嫌なのでかたくなに否定しているが、2040年までに何百万人単位の受け入れ人数を想定している」などの情報も見られます。
「ホームタウン」という命名をしているところからも、いろいろと勘繰られるのは承知の上かと思います。

日本政府はビザ発給緩和については全否定してますが、これらの流れからみると、裏では移民受け入れを企画していることは大いにあり得る、と考える方が自然でしょう。

日本国民の反発をまともに喰らわないように徐々に、アフリカ系移民も増やしていくことは考えられます。

余談ですが、筆者は昔タンザニアに行ったときに、現地のおおらかな空気とスワヒリ語の魅力にとりつかれた懐かしい思い出があります。日本全体ではまだアフリカ人はあまり多くないのでたまたま出会って話したりするとちょっとうれしくなったりします。
アフリカの街を歩いているときに、たまたま日本人の人と会うと親しみを感じたりするのと同じ感覚ですね。

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移民が増えると治安は悪くなる?

では、移民政策はなぜ反対されるかというと、経済的な影響よりも、まず言われているのが治安が悪くなることですね。
特にナイジェリアやガーナなど比較的治安が悪い(場所によります)西アフリカで鍛えられた人たちに日本の地域社会は蹂躙される、というようなイメージがあるかと思います。

筆者もその予想については同感ですが、日本も再び鎖国できない限りは、グローバル化の波に飲み込まれるのは必然の状況かと思っています。

カフェで所持品をテーブルに置いたままトイレに行って戻ったらそのまま置いてあった、というようなことは日本では誰も驚かないでしょうが、日本の外では驚くべきことだったりします。

日本ではそれが美点とされるわけですが、身についた習慣は気が緩んだ時についつい出てしまうものです。
外国に行ったときに困らないように、(日本でも外国人が多くなると今までのようにはいかないかもしれません)グローバルスタンダードに近づく練習をしたほうが良いのではないかとも思います。

無法地帯になったらそれも良くないですが、日本以外の基準や常識を知っておくに越したことはないと思います。

グローバル化への備えは、グローバル基準を知ることから

筆者は長年外資系企業の中で働いてきましたが、会社の内部でのサービス内容に関してもグローバルスタンダードと日本のスタンダードとの大きなギャップに悩まされてきました。

グローバル基準では当たり前に受け入れられていることを日本の拠点だけが受け入れずに、グローバルポリシーに反した特別対応をしているようなケースは多く見てきました。

その結果、本社で(アメリカ、フランス、インドなど)打ち出されるポリシーに日本が合わせずにいるために、必要なサポートが受けられなかったりとかえって不利益が出てくる場面もあります。

「日本の文化はこうだからここは私たちの方法でやりますよ」というのは一つの選択ですが、それを貫くにはそれ相応の不利益を被ることは覚悟しないといけないでしょう。

また、日本の人々は自らルールに縛られたい傾向が少々強いと思うので、ちょっとはみ出ている人に対して必要以上に厳しく当たったりすることがあると思います。
なので日本にいると、日本以外の国にいたときには感じたことがない、何とも言えない閉塞感があるのもたしかです。

日本の良さを残しながらそのへんがちょうど良くなれば、生きやすい社会になるのではないかと未来に期待したいものです。

まとめ

  • TICAD9(第9回アフリカ開発会議)で発表されたアフリカ・ホームタウン構想についてナイジェリア大統領府が発表した「特別ビザ」発表は撤回されたものの、SNSなどで炎上しています。
  • インターネット上では、「すでに実質的に移民政策ははじまっている」という声が多く見られます。JICAの資料などの根拠にもとづいているようです。
  • グローバルスタンダードと日本スタンダードには隔たりが見られるので、それを埋めるかどうかの前に、どれくらいギャップがあるかの認識を持つことが重要かと思います。
  • 予想される移民受け入れへの構えについて。治安が悪くなるというデメリットに関しては、押し寄せるグローバル化の波に抗おうとするよりは、グローバル基準を考えながら波にうまく乗ろうとするほうが賢明でしょう。
    意識を変えれば、デメリットと思うこともメリットに転じることができるかもしれません。

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