近年、日本は訪日外国人観光客数が回復し続けています。
2025〜2026年のデータによると、東京は世界の人気都市ランキングで パリ、マドリードに次いで3位 に入りました。
(英国の市場調査会社ユーロモニターインターナショナル社 【2025年トップ100都市ディスティネーション・インデックス」によるデータ。
1.経済・ビジネスの実績
2.観光パフォーマンス
3.観光政策と魅力度
4.観光インフラ
5.衛星・安全
6.持続可能性
これら6分野について観光都市としての魅力を総合評価)
日本の都市では、大阪は11位、京都も19位にランキングされています。
3月1日放送の『ガイアの夜明け』【激変!インバウンド新時代2“ニッポンの観光”を磨く!】でも、訪日外国人観光客の急増についてとりあげています。
「安いニッポン」という裏では、オーバーツーリズムによる価格競争で観光事業者の収益が伸び悩んでいるという課題があります。
For readers who prefer English, I prepared a related article in English:
Top 10 Cities International Travelers Choose in Japan Compared With Asia’s Most Popular Destinations
where this topic is explored with global data and insights.

2025年世界の観光都市ランキング
- パリ
- マドリッド
- 東京
- ローマ
- ミラノ
- ニューヨーク
- アムステルダム
- バルセロナ
- シンガポール
- ソウル
- 大阪
- ドバイ
- ロサンゼルス
- イスタンブール
- 台北
- ベルリン
- 香港
- ロンドン
- 京都
- バンコク
本記事では:
- 日本国内の人気都市ランキング
- 人気の背景にある要因
- 円安やオーバーツーリズムの影響
- 価格競争から抜け出す観光戦略
を見ていきます。
① 東京が世界的に人気な理由(ランキング3位)
多様な観光体験ができる
東京は「1つの都市で多彩な体験ができる」ことが最大の魅力です。
- 浅草や皇居など歴史体験
- 秋葉原・渋谷のポップカルチャー
- 美術館・博物館
- 世界クラスのグルメ
こうした幅広い観光ジャンルが、訪日客の滞在満足度を高めます。
安全性とインフラの整備
外国人旅行者が初めて来日するとき、
- 都市の治安が良い
- 交通の利便性が高い
- 英語表記・多言語対応が進んでいる
といったポイントは大きな安心感につながります。
経済的な魅力(円安の影響)
2020年代初頭からの 円安傾向は、日本の都市を選択する大きな理由の一つとなっていると思います。
円安が人気に与えた影響
- 外貨ベースだと日本はなんでも安い食事、宿泊も買い物もなんでも安い!
こうした状況は、短期滞在の旅行者には大きな誘因となっています。

② 訪日外国人に人気の日本国内都道府県ランキング(2024年年間)
※観光庁データ
| 順位 | 都道府県 | 推測できる人気の主な理由 |
|---|---|---|
| 1 | 東京 | 多様性、交通利便性 |
| 2 | 大阪 | 食文化・娯楽 |
| 3 | 京都 | 歴史・伝統文化体験 |
| 4 | 北海道 | 自然・季節体験・スキー |
| 5 | 福岡 | 近距離旅行、ローカル文化 |
| 6 | 沖縄 | ビーチ・自然 |
| 7 | 神奈川 | 国際都市横浜あり |
| 8 | 千葉 | 成田空港を入り口とする・ディズニーランド |
| 9 | 愛知 | 在留外国人をサポートする制度多し |
| 10 | 山梨 | 富士山あり |
③ 円安の恩恵とリスク
円安は訪日旅行者数を押し上げる要因の一つですが、その裏には構造的なリスクもあります。
利点
- 外国人にとって、日本滞在の「費用対効果」が上昇するため食・体験・商品購入に積極的になる
- 観光消費が地域経済に浸透
欠点
- 為替に依存しているため、為替が戻ると価格競争力が落ちる可能性
- 地元物価上昇の懸念
④ オーバーツーリズムの課題
人気都市は良いことばかりではありません。
◆ 混雑による観光体験の質低下
- 京都の観光寺社は常に混雑して、静謐な雰囲気は損なわれる
- 東京の主要スポットも人波が絶えないので、訪問の効率が悪い
観光の質が低下すると、リピート率が落ちる可能性があります。

◆ 地元住民との摩擦
- 日常生活への影響
- ゴミ・騒音問題
- 「観光特化地域」と日常生活地域の断絶
これらは世界の人気都市でも共通の課題です。
⑤ 価格競争からの脱却と「付加価値戦略」
ただ安さを売りにするだけでは、長期的には長続きしないかもしれません。
重要なのは 体験価値の向上です。
🔹 体験型観光の推進
- 伝統文化ワークショップ
- 地元職人との交流
- 各都市の歴史と現在の姿の背景がわかるツアー
単なる観光ではなく、「学び」のある旅は評価が高まります。
🔹 サステナブル観光
- エコツアー
- 地域コミュニティへの還元
- 環境保全の体験型ツアー
持続可能な旅は欧米の富裕層からとくに人気です。
🔹 ウェルネス(健康)+観光
- 温泉×ヘルスツーリズム
- 食×健康体験
- 自然環境を使ったリラクゼーション
他国にはない独自価値が高い分野です。
⑥ まとめ:価格以外で選ばれる日本へ
訪日需要は、円安を追い風にして高まっています。
しかし前述したオーバーツーリズムの影響もあり、単なる「価格競争」だけでは観光産業は持続できません。
これから求められるのは――
体験価値 × 持続可能性 × 地域固有の魅力
という観光戦略になるでしょう。
その都市ならではの体験を供給できるツアーなど、どんなことができるか考えさせられますね。



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