世界を旅する山口智子のプロジェクト「LISTEN.」とは?【アナザースカイ】

playing music 文化

世界を旅する俳優、山口智子さんがライフワークとしている「LISTEN.」プロジェクトとは何か?
想像以上に素晴らしいものですので、ご紹介したいと思います。

ポルトガル、インド、ハンガリー・・・世界中で体験するライブ音楽

簡単に音楽が聴ける現代ですが、生で聴く音楽が印象的なのはやはり歌手や演奏者の佇まい、目で見えるやり取り、など聴覚以外の要素も多くあるからかなと思います。

山口智子さんは「LISTEN.」の規格で何十か国も訪れ、現地の音楽に触れてきました。

現地の空気の中で生で音楽を聴く、ということがいかに魂を震わせるか・・・。
皆さんも経験があるのではないでしょうか?

筆者の経験を述べさせていただくと、昔エジプトに行った際に聴いた生演奏がずっと心に残っています。日本に帰国してすぐに真似した曲を作ったほどです。

そして、その後ジャズ修行を始めたのち20年後に今度はジャズアレンジで当時聴いた感じを意識した曲を作りました。

それほどその日の音楽体験は自分の心の深くに印象を残しており、死ぬまでその印象は残るのではないかなと思っています。

music instruments and music notes

余談 – 民族音楽と外来音楽の融合

現代はある程度のものはインターネット経由で視聴することができるのですが、やはり五感で感じる体験というのは生の空気の中では直接魂に響くものです。
私もエジプトやインドで生で聴いた音楽に、現地の雰囲気とあいまって感動した経験があります。

さらに伝統的な民族音楽だけではなく、欧米由来のポップスと混ざったような音楽もそれはそれで素晴らしいです。なにより、面白いです。
ポップスのサウンドでアラビア音階が入ったメロディとか、インド的な唱法の華麗なボーカルが入ったりとか最高です。


2005年頃にインドに行ったとき、タクシーの中やバスなどで頻繁に耳にして「いいなあ」と気に入った曲がありました。帰国後にその曲を探したのですが見つからず、「あの時、曲名やミュージシャンの名前を尋ねて音源を買っておけばよかったな」と思ったものです。
日本ではその曲を耳にすることもなかったので、ああいうものは現地でないと出会えないものかと思います。

India

「LISTEN.」自分でリサーチをすることによる発見– そして新しい扉は開かれる –


下記の記事からも山口智子さんの「LISTEN.」プロジェクトへの熱量がうかがえます。

↓ 山口智子と「LISTEN.」プロジェクトについての記事https://spice.eplus.jp/articles/317051

一時期はコロナ禍のため「LISTEN.」プロジェクトの活動が制限されていたそうですが、今はどうなのでしょうか?
その後イベントも開催されていることですし、さらに盛り上がっていそうな予感がしますね。

「LISTEN.」イベントに参加することによって、現地に行かずして世界中の文化を体験できることが期待できますね。

A man listening

音楽は言語と同じくらいその土地の文化を表わすものだと思います。

外国に行くと現地の言葉を学びたくなる、また現地の音楽に耳を傾けたくなる、というのは私も経験したことがあります。まさに文化というのは耳からLISTENする要素も大きいのではと思います。

山口智子さんの場合も、ポルトガルには深く魅了され、ポルトガル語を学んだというエピソードもありました。

服装や料理、などと同じく音楽やダンスも五感に訴えてくるものである限り、それぞれの文化と切り離せない要素なのでしょう。

「LISTEN.」は山口智子さんとアメリカ人監督の2人を軸にして運営されていますが、山口さんはプランを立てて徹底的なリサーチをし、現地に赴き、出演者の希望に沿った撮影のための環境づくり、さらに通訳なども含めあらゆる活動をされているようです。

2010年から手がけた取材は26ヶ国、撮り溜めた写真は約20,000枚、収録した演奏は250曲以上に及ぶそうです。

メディアなどからの情報だけではなく、自分の五感によって得た情報(体験や発見)を発信していることが、それらの情報が視聴者の胸に刺さる内容となっている理由だと考えられます。

体感するチャンス – まずは「LISTEN.」プロジェクトのイベントをきっかけにしては?

山口智子さんと「.LISTEN」プロジェクトについての記事の中で、あまり行きたくなかった南インドも「LISTEN.」の企画で訪れてからは大好きになったというお話もありました。日本は生活には便利な国なので、あえてインドのようなカオスには行きたくない、と思うのはけっこう自然なことですよね。でも行ってみないとわからないこと、素晴らしい文化(もちろん音楽を含め)が存在することを知らないのはもったいないことですよね。

山口智子さんは、これまでr「今までの思い込みは何だったんだろう」という素晴らしい出会いをたびたび体験されているようで、思い込みを次々と打破していく姿勢が素晴らしいと思います。

「山口智子なんて大嫌い」、「LISTEN.なんて興味ない」と思っている方も、イヤイヤでも結構ですので試しにいらしてみませんか? 「音」の力が、思いもよらぬ楽しい人生の激変を巻き起こしてくれるかもしれませんよ(笑)

出典: 「世界を知りたい思いがむくむくと膨れあがって……」~10年かけて26か国を訪れた山口智子と世界を旅するトークイベントが5/3に開催
by 五月女菜穂
https://spice.eplus.jp/articles/317051

とも言う山口さん、まさに自身の体験から出た本物の言葉ですね。

たとえいまいち興味がわかないという人もイベントに参加すると良いかもしれません。それが思い込みだということを知り、自分が生きている場所以外に世界にはこんなに多様性があるのか!と感動する可能性大ですね。

そしてその思い込みを打破した先に魂を震わす出会いがあることでしょう。

私もイベントに参加したくなりました。

Diversity

2025年現在の山口智子 『アナザースカイ』に出演

そんな山口智子さんが9月20日のアナザースカイに出演されます。

15年ぶりに訪れたハンガリーでどんな発見があったのか?

どんな体験を視聴者に共有してくれるのでしょうか?

楽しみですね。

参考: 山口智子の著書

山口智子さんのこれまでの代表的な著書を挙げておきます。書籍「LISTEN.」 は2022年の出版でけっこう最近だったんですね。

『LISTEN.』(生きのびるブックス)、『手紙の行方』、『反省文ハワイ』(ロッキング・オン)、『名も知らぬ遠き島より』(筑摩書房)、『掛けたくなる軸』(朝日新聞出版)ほか

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