Javaの上級資格である Oracle Certified Java Programmer Gold は、Java開発者としてのスキルを客観的に示す資格として人気です。
Java SE17 Gold 試験は、2025年2月8日 から正式に受験可能となりました。
現在 Java SE11 Gold を参考書で学習中 の人にとって、
✔ SE11 Gold をこのまま目指すべきか
✔ SE17 Gold にスイッチすべきか
悩んでいる方も多いでしょう。
筆者もいろいろ中断がありながらGold受験対策中なのですが、SE11のまま受験するかSE17にしたほうが良いのかどうか考え中です。
ここでは、判断のポイントをわかりやすく整理します。
① そもそも SE11 と SE17 の資格にはどんな違いがあるのか?
共通点
☑ Silver(SE11やSE17 Silver)合格済みなら受験可能
違い
🔹 SE11 は Java 11 に基づく内容
🔹 SE17 は Java 17 の新しい仕様も含む内容(例: レコード、Sealed クラス、switch 式など)Oracle
② SE11 を続けるメリット
✅ 学習の継続性が高い
すでに SE11 の学習をしている場合、Silver まで取っていれば Gold の学習は内容の重複が多いため、比較的スムーズに合格までつなげやすいです(試験範囲の基本部分は共通)プログラミングのせせらぎ。
✅ 企業で使われている現実的なバージョン
Java SE11は企業システムでも 未だ主流で広く使われているバージョンであるため、実務面でも価値が高いという意見があります。プログラミングのせせらぎ
✅ 教材・参考書が豊富
SE11 Gold 向けのよく使われる教材としては、
- オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11
- 徹底攻略Java SE 11 Gold問題集1Z0‑816対応
- オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11 スピードマスター問題集
など、学習教材が出揃っています(実績がある)ため、合格までの「道筋」が描きやすいです。
③ SE17 に切り替えるメリット
🔹 最新のLTSバージョンに対応できる
Java SE17 は 最新のLTS(Long Term Support)バージョンであり、今後のプロジェクトでも採用される可能性が高いと考えられます。
将来のキャリアを見据えるなら、SE17 Gold の方が強力なスキル証明となる可能性があります。
🔹 新しい言語仕様や特徴を学べる
SE17 ではレコード・Sealed クラス・switch式など、Javaの最新機能を含んだ内容が試験範囲になるため(※予定)、最新のJava言語仕様を実務でも活かしたい人には魅力的です。Oracle
🔹 SE17 Gold対策-黒本が登場
Java SE11受験には必須ともいうべき黒本のSE17対応バージョンである、『徹底攻略Java SE 17 Gold問題集[1Z0-826]対応』が 2026年02月05日頃に発売されます。
|
|
これにより、SE17を受験する対策が立てやすくなるのは間違いないでしょう。
🔹 試験時間が短縮される
SE11では受験時間が180分(3時間)という長丁場なのですが、SE17では90分となり、問題数も80問から60問に減るのでエネルギーの消耗は比較的少なくて済みそうです。
しかし、時間が半分になるのに問題数が4分の3(25%)減にとどまるというのは、厳しい要素かと思います。
1問に平均すると1分30秒しかかけられないですね。
一目でわかるように下に比較表を掲載しておきます。
Java SE11 Gold と SE17 Gold の受験料・受験時間比較
| 項目 | Java SE11 Gold | Java SE17 Gold |
|---|---|---|
| 試験名 | Java SE 11 Programmer II (1Z0-816-JPN) | Java SE 17 Programmer II (1Z0-826-JPN) |
| 受験料 | 約37,730円(税込)※Gold試験の一般的な受験料として | 約37,730円(税込)※Gold試験の一般的な受験料として |
| 試験時間 | 180分(3時間) | 90分(1時間30分) |
| 出題数 | 80問 | 60問 |
| 合格ライン | 約63% | 約65% |
| 前提資格 | SE11 Silver(または旧Silver) | SE17 Silver(またはSE11 Silver 等) |
④ 判断ポイント:どんな学習状況か?
判断しやすい視点として、次のポイントがあります。
🔹 すでに SE11 の学習がかなり進んでいる場合
✔ 学習時間を無駄にしたくない
✔ 合格の確実性を優先したい
→ SE11 Gold をそのまま目指すのが効率的
(学習の重複が少なく、SE17の範囲を後から学び足すのも可能)
🔹 まだ学習初期段階・これから本格的に始める場合
✔ 最新仕様を学びたい
✔ 将来性や転職・スキル証明として魅力を重視
→ SE17 Gold に切り替える価値あり
⑤ 判断ポイント:就職・転職での有効性
資格は 実務でそのバージョンを使っているかどうかが重視される傾向もあります。
現状では、Java 11 も 17 もどちらも実務用途として広く普及しており、求人でもどちらの知識も歓迎されます。
ただし、今後の長期サポートや新規プロジェクトでの採用率は SE17 が有利になる可能性があります。プログラミングのせせらぎ
⑥ 最後に:結局どちらを選ぶべきか?(まとめ)
✨ SE11 Gold を優先するべき人
✔ SE11 の学習が進んでいる
✔ すぐ資格を取って実務で活かしたい
✔ 学習コストを抑えたい
→ SE11 Gold を続けるのが合理的
✨ SE17 Gold を選ぶべき人
✔ 学習がまだ序盤(切り替えのコストが低い)
✔ 最新Java仕様をしっかり押さえたい
✔ キャリアの先を見据えたい
→ SE17 Gold への切り替えを検討
✅ 補足:資格の有効期限や移行
Oracleでは、古い資格を持っていても新しいバージョンのGold資格に移行するパスが用意される場合があります(例:Gold SE11 → SE17 Gold の取得など)Oracle。
まとめ
Java資格は ただ取得すれば良いというものではなく、これからJavaをつかっていくためのスタート地点です。
あなたの学習状況・キャリアであれ趣味であれ、使いたいバージョンに応じて最適な選択をすることが大切だと思います。
SE11 Gold と SE17 Gold はどちらも価値ある資格なので、今後のプロジェクトや転職市場などの動向も見ながら、最適な道を選びましょう。
私の場合はすでに紫本と黒本のSE11版を2周回中なので、このままSE11を受験しようと思っています。
しかし業務の都合など何らかの理由で学習の進捗が思わしくない場合は、SE17に切り替えるかもしれません。


コメント