~Mots japonais originares de France~
日本語の会話や文章の中では多くのフランス語がさりげなくつかわれています。
第一回から第三回では下記のフランス系日本語をご紹介しました。
フランス系日本語リスト
日本語でなにげなく使われているフランス語起源の外来語。こんなにあった?
日本語でなにげなく使われているフランス語起源の外来語。こんなにあった? -2
日本語でなにげなく使われているフランス語起源の外来語。こんなにあった? -3
baguette 【バゲット】
encore 【アンコール】
nuance 【ニュアンス】
ensemble 【アンサンブル】
mode, à la mode 【モード】、【ア・ラ・モード】
à la carte 【ア・ラ・カルト】
café au lait 【カフェ・オ・レ】
langue de chat 【ラング・ド・シャ】
aux Champs Élysées 【シャンゼリゼ】
Notre-Dame 【ノートル・ダム】
vendange 【ヴィンテージ】(ヴァンダンジュ)
rouge 【ルージュ】
シュークリーム
déjà vu 【デジャブ】
barbe à papa 【バーバパパ】
sabotage 【サボタージュ」
haute couture 【オートクチュール】
avant -garde 【アヴァンギャルド】
surréalisme 【シュルレアリスム】
atelier 【アトリエ】
chanson 【シャンソン】
lumière 【ルミエール】
maison 【メゾン】、maisonnette 【メゾネット】
château 【シャトー】
séjour 【セジュール】
saison 【セゾン】
étoile 【エトワール】
soleil 【ソレイユ】
ensoleillé 【アンソレイエ】
espoir 【エスポワール】
village 【ヴィラージュ】
ville 【ヴィル】
villa 【ヴィラ】
avenir 【アヴニール】
paradis 【パラディ】
famille 【ファミーユ】
printemps 【プランタン】
bonheur 【ボヌール】
plaire 【プレール】
Laforet HARAJUKU 【ラフォーレ・ハラジュク】
日本語になっているフランス語~その4
étiquette 【エチケット】
英語でもetiquetteという単語があって、「社会的な場面で求められる礼儀作法や、適切な振る舞い」を意味します。
日本語でもこの意味で使われますね。
相手に不快感を与えないためのルールや習慣であり、挨拶、服装、言葉遣い、食事のマナーなど、いろいろな作法のことを言うと思います。
語源はフランス語です。
フランス語では “étiquette”と書き、英語とは、先頭の e にアクサン(accent)が付くだけの違いです。
しかし、英語や日本語のエチケットとは少し意味が違うようです。
フランス語の “étiquette”はもともと、宮廷の儀礼で席次や作法を定めた「案内札」や「通用札」などの儀式に関する札のことを意味したようです。
したがって、日本語と同じく礼儀作法の意味もあるのですが、「札」、「ラベル」、「レッテル」などの意味があります。
たとえば下記のような使い方もできます。
Je ne trouve pas l’étiquette de prix sur ce pantalon. (このズボンの値札が見つかりません。)
日本語のエチケットしか知らないと、お客さんにフランス語で「この商品のエチケットがないです」なんて言われたら、混乱しそうですね。
「なんか無礼なことがあったかなあ?」なんて。
また、ワインのラベルなども “étiquette”と表現します。
ballet 【バレエ】
バレエはフランス語です。
スペルがいかにもそれっぽいですよね。
いろいろなバレエ用語もフランス語らしいですが、そういえば踊るときの掛け声が「アン・ドゥ・トゥロワ」(イチ・ニ・サン)みたいに言うので、バレエはフランス由来だとわかりますね。

manteau 【マント】
これもフランス語が語源です。
ラテン語で「覆い」を意味する “Mantellum”が英語だと “mantle”(マントル)、フランス語では “manteau”(マント)となったようです。
袖がない外套なわけですね。なので一般的なコートとも違う感じがします。袖を通さないで羽織る覆いという感じですね。
スーパーマンなどのヒーローくらいしか、着ている人は見ないですね。

crayon 【クレヨン】
「クレヨン」はもともとフランス語ですが、一般的には鉛筆のことを指します。ペンは “stylo”(スティロ)、鉛筆は “crayon”(クレヨン)と言いましょう。
日本語のクレヨンのような画材のことを言いたい場合は “crayon de cire” (クレヨン・ドゥ・スィール)のようです。(”cire” はワックス)
enquête 【アンケート】
通常「調査」という意味です。日本語の「アンケート」のことを言いたい場合は “questionnaire”(クェッショネア)が普通です。
英語でも同じスペルで発音もほぼ同じですね。英語では “questionary”とも言ったり、”survey”という言葉もありますね。
組み合わせて「アンケート調査」という場合は、”Enquête par questionnaire”(アンケート・パー・クェッショネア)と言うことができます。
chef 【シェフ】
英語のchief(チーフ)と同じで、ボス、リーダーなどの意味です。
日本語で「シェフ」というと、料理人または料理長のイメージがありますが、フランス語ではそれに限らず社長や上司という意味でも使います。

garçon 【ギャルソン】
「ギャルソン」の語源は、フランス語で「少年」を意味する”garçon”です。この言葉は、飲食店などで給仕をする男性スタッフを指す言葉としても使われます。しかし、ウェィタ―のことを指してそういうと「あの兄ちゃん」みたいな感じでちょっと失礼になるので推奨できません。
ウェィタ―のことを言いたいときは、”serveur”(セルヴァー)、ウェィトレスの場合は “serveuse”(セルヴーズ)と言うのが良いでしょう。
ファッションブランド【COMME des GARÇONS】も「少年たちのように」というような意味が込められています。
一方、ポルトガル語の “garçom”(ガルソン)は普通の少年という意味よりウェイターやバーテンダーなど給仕する人を指すようで、フランス語の “garçon”と微妙に違うようです。
似ているだけにややこしいですね。
mille-feuille 【ミルフィーユ】
そろそろ食べ物の話題が恋しくなってきたので、ミルフィーユです。
日本語の「ミルフィーユ」みたいに言うと “mille filles”と聞こえるので「千人の少女」という意味になり、ミルフィーユを食べるというのは怪物めいた話になってしまいます。
フランス語としてわかってもらうためには「ミル・フォィユ」みたいに発音するとよいでしょう。“mille”は「千」の意味でつまり「たくさん」ということで、”feuille”は「葉っぱ」とか「紙片」のことです。
葉っぱをたくさん重ね合わせたようなつくりだからそう表現するのですね。

日本語になったフランス語、まだまだ続きます
日本語でよく使うフランス語、まだたくさんあるので続きます。

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