時代を超える『復活‼8時だョ!全員集合』高木ブーの現在、ライブ活動は?

kaminarisama 芸能

時代が変わっても今なお人々を笑わせるドリフの『8時だョ!全員集合』。
「何もしない人」を演じながら大きな存在感を出す高木ブーさんに焦点を当ててみました。

『復活‼8時だョ!全員集合』

10月13日(月)に『8時だョ!全員集合』が放送されます。
8時だョ!全員集合』は、1969年10月から1985年9月までの、およそ16年にわたって放送された人気番組。
この番組から数々のギャグや流行が誕生し、高視聴率を記録。今もなお、バラエティ番組の金字塔として人々の記憶に残っています。

ざっとプロフィールを。高木ブーの経歴は?

1933年生まれで今年92歳。
本名は高木友之助(たかぎ とものすけ)で、高木智之名義で活動の後、高木ブーへ改名。
もともと「ブーたん」というあだ名でしたが、ハナ肇が「ブーでいい」と名付けたそうです。

中大卒業後にプロのミュージシャンになり、自身のバンドを持ち、米軍や台湾・フィリピンなど海外でもライブ活動をしました。

その後、ジェリー藤尾のバンドなどを経て、仲本工事と出会いバンド活動を共有した後、ドリフターズに加入。

1985年に『全員集合』が終了した後は、主にハワイアンのミュージシャンとして、ライブ活動やテレビ出演などで活躍。

高木・仲本・加藤の3人で「こぶ茶」バンドとしてテレビやツアーでのライブをしたりもしていました。

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高木ブーの度量の大きさ

  • ハナ肇に「ブー」という芸名をつけられたとき、「太ってるからブーだなんて、ひどいなぁ」と思ったものの、「良いかもしれない」と受け入れた。
  • 筋肉少女帯が、失恋男の情けなさをドリフにおける高木の立ち位置に例えた楽曲「元祖高木ブー伝説」を発表した際に、事務所が激しい抗議をしてCD発売の中止を求めたが、本人が「若い奴がバカやって頑張ってるんだから、許してあげようよ」と寛大な姿勢を見せたため、発売することができた。

揶揄されたような取り上げ方をされても、「頑張ってるんだから」と許した話は、高木ブーさんの度量の広さが伝わるエピソードですね。並みの器では自尊心が邪魔して看過できないのではないでしょうか。

それによって、面白いと思って筋肉少女帯の該当曲を楽しむオーディエンスもいますし、他人を揶揄したりけなしたりした題材を快く思わないオーディエンスもきっといるでしょうし、芸術活動の表現としては賛否両論あることと思います。

しかしはっきりしているのはブーさんの寛容さであり、その姿勢がミュージシャン・芸人としての器を大きくしていることだと思います。

高木ブーの娘は元電通グループの社員

高木ブーさんの娘さんは、「電通EYE]という電通が女性だけの広告代理店として立ち上げた企業で国内外の大物アーティストを担当していました。

そして2016年に退職後はマーケティング力を活かし、「たかぎかおる」という名前で、高木ブーさんのプロデュースをしています。

親子でテレビ出演されたこともあったようです。

ミュージシャン・高木ブーの現在の活動は?

hawaii

現在は頻繁にライブ活動をされているわけではないようで、しかも2025年9月にはアキレス腱断裂という大怪我を負ったという報道もあり、現状はライブを見ることはちょっと難しいかもしれません。
最近では下記のようなライブがありました。

2025年9月20日
山人音楽祭2025出演
群馬・日本トーターグリーンドーム。最終出演アーティストの一人として登壇。

2025年7月
インターナショナル・ウクレレ・フェスティバル・オブ・ハワイ 2025
「1933ウクレレオールスターズ」の一員として出演

2005~2008年くらいの間に、ジャズのジャムセッションのため筆者が頻繁に通った藤沢市の「INTERPLAY]というライブハウスで、高木ブーさんのハワイアンライブがけっこう頻繁に入っているのをスケジュール表で見たのを思い出します。
「高木ブーさんは息の長い活動をしているんだな」となんとなくうれしかった気持ちを覚えています。
雰囲気の良いお店でしたので、そこでハワイアンのライブを観たら楽しかったろうな、と思っています。
ちなみにINTERPLAYはTuttiと改名し、2018年に閉店していることがわかりました。残念。

ウケない極意 – 「ウケないことが高木ブーの存在意義」

2年前のインタビューでご本人のドリフについての興味深い話がありました。

ウケないことが「高木ブーの存在意義」だったと思ってます。
ドリフの最大の武器であり特徴は「5人いる」ということ。
たとえば探検隊のコントで、隊長に言われてロープにつかまりながら川を越える場面でも、
僕がどうにかうまくいって、仲本があっさり成功する。そのあとで加藤や志村がヘンなことをしたり失敗したりするから、大きな笑いになる。
違う個性の5人がいるから立体的な話になるんだよね。

ドリフは5人いて、それぞれのキャラクターがあるのが最大の武器だったわけですね。
高木が雰囲気づくり、仲本がそれを固め拡張し、志村、加藤が何かおかしなことをして笑いが起き、いかりやが怒鳴る、とこのような構図が多いということでしょうか。

ブーさんはウケる役はやらないけども、脇役として重要な役割を果たしています
(やればできるけど、全体の作品のバランスのためにやらない。ここが重要かと思います。ジャズでもバッキングに徹して前に出てこない役割の人たちが、フロントで華々しくソロを演奏する人たちを盛り上げているのと同じですね。)

本日の『復活‼8時だョ!全員集合』ではその視点で、コントの中で高木ブーさんが笑いが起きるときにどんなリアクションをして盛り上げているか、など観察するとより一層コントを楽しめることと思います

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